なかがき ともこ さん【福岡】 ~前編~
福岡を拠点に活動されている なかがきともこ さん。
店舗委託やcreemaを中心に販売を行っており、
今秋には北九州市小倉北区にある『なごみスタイル(小倉駅前アイム・1階)』にて特集展示も控えているという。
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craftory(以下 c) : 本日は貴重なお時間を頂戴しましてありがとうございました。
なかがき さん(以下 なかがき) : いえいえ!私で本当に良かったのか・・・。
c : なかがきさんが!よかったんですよ!instaでおうちのカップを見つけてから、いつかお会いしたいと思っていました!本当にありがとうございます。
なかがき : それはうれしいです!ありがとうございます。
c : それではさっそくなのですが、始めちゃいましょう。
c : みなさんに一番最初に聞いてみているんですけど、一番古い記憶ってなにかありますか?
なかがき : 私の記憶か後から聞いた記憶か定かでないんですけど。1歳か2歳くらいのときかな、祖母の家で、祖母の家のパンツをたくさん履いて出てきたらしいんですよね!それかな~!あ、これ他人の記憶だな!笑
c : なかがきさんのユーモアのセンスが光ってますね。おばあちゃん家は近かったんですか?
なかがき : はい!実家もおばあちゃん家も福岡です。 あ、1つ思い出しました。
c : お、なんですか?
なかがき : 保育園の先生に、すごい好きなおばちゃん先生がいたんですよ。その人に抱っこしてもらいながら、鼻先と鼻先をすり合わせてもらうことが好きだった記憶はありますね。なので3、4歳くらいが一番古いですかね。
c : かわいい!笑 うちの妹なんか、乳児のときから通っていたので、最終的に保育園のボスになってましたよ。
なかがき : え、ボス?笑 あ、今思い出したことが!保育園のボスみたいな女の子にお砂場でいじめられてた記憶がありました!!
c : え、なんかすみません。。。
なかがき : いえいえ!笑 懐かしいです!
c : ちなみに、1人っこなんですか?
なかがき : 2歳上に兄が1人います。
c : 今でもよく話したりしますか?
なかがき : 話しますね〜。兄とは趣味が似ているので。
c : 趣味と言いますと?
なかがき : はい。2人ともオタク趣味と言いますか。一緒に育ってきたということもあって、共通したものを観てきてて。例えば、幼稚園の時だったら天才てれびくんを観てたり、ゲームはこれが好きとか、漫画は一緒にこれを読んだ、とか。だから今でも、これ楽しかったねとか、新しいこれは前と比べてこうだとか、話しますよ。
c : 小さい頃からお兄ちゃんとは一緒に遊んでいたんですか?
なかがき : 遊んでいたというよりは、、、兄って下の兄弟の面倒を見ないといけないという、かわいそうな立場じゃないですか。笑 という意味で遊んでたというよりは、私が付いて行っていたって感じでしたね。
c : 兄弟あるあるですね。笑
なかがき : ですね。私は兄が友だちとゲームをしていた後ろで見ていたって感じで。
c : ゲーム観戦専門だったんですね。
なかがき : 私はゲームをするのは苦手で。。。なので後ろで見ているくらいがちょうどよかったです。
c : そうか~。ちなみに何のゲームを観ていたんですか?
なかがき : ポケモンとかですかね~!
c : おー!私たち世代はそうですよね!ちなみに、私は小学生の頃のゲームといえば、スマブラでした。
なかがき : あ!最近、友だちの家でスマブラしましたよ!スイッチで!
c : えー!羨ましい!!楽しかったですか?
なかがき : もう、へたくそでした!笑 ただ、触った感じ「すごい技術だ」って思いましたね。いつかリングフィットアドベンチャーをしてみたいです。
c : あれは楽しそうですよね!!スイッチほしいですね~。ちなみに、お兄さんともゲームはされるんですか?
なかがき : 今はあまり。兄はPCゲームの方をしていますね。
c : おー!PCゲームできる人ってPC関係が得意なイメージが、、、勝手にあります。
なかがき : 確かに。PCで困ったことがあると、兄が「こうしたら」ってアドバイスしてくれます。
c : 心強いですね!今、PCをwindowsからmacにしたんですけど・・・最初なれなくて大変でした。
なかがき : え!macいいですね。憧れます。
c : macいいですよ!操作も早いし、セキュリティもしっかりしているので!
なかがき : あ〜、イラストソフトとかフォトショとかの動作がよくなるんだろうなぁ。しかもiphoneと同期もできるし。。。いいですよね〜。
c : そうですね。あとwindowsって3年くらいたつとPCの動作がめっちゃ遅くなりません?
なかがき : 分かります!今、作業中にyoutubeをガンガン流してて。windowsのPCをかつてないほど使っているので、そろそろ(寿命が)怖いですね。笑
c : PCの寿命は突然に迎えらえることがありますからね~。ちなみに、この名刺を作るときはどうされたんですか?
【なかがきさんの名刺の裏面。いただいた直後に「かわいい!」と叫んだ取材者。
挨拶もそこそこに、その節は失礼しましたm(_ _)m】
なかがき : 実はイラストレーターとかその辺のソフトを使わずに作ったんです。
c : え!このクオリティで?すごい!!
なかがき : ふふ。無料ソフトなんですよ!とにかくすごいんです!できないことはトンボをつけることくらいじゃないかなっていうくらい。
c : へー!!そんな素晴らしいものが!
なかがき : 本当はソフトを使った方がクオリティー高くできるんでしょうけど。
c : この名刺、なかがきさんらしくてすごくすてきだな〜と思いましたよ。
なかがき : 本当ですか?私もこの名刺ができた時は「嬉しいー」ってなりました。笑
c : 達成感ありますよね。私の名刺はスタンプなので。今度このソフト使ってみようかな。
なかがき : おすすめです!今の名刺は、文字がチカチカしてちょっと見づらいとは言われたんで。笑 また次する時は紙を変えてみる予定です。
c : そうやって自分で試行錯誤しながら進んでいけるのって楽しいですよね。
なかがき :そうですね。色々またやりたいなって思います。
c : だいぶ脱線しちゃいました・・・笑 ポケモンの話でしたね!自分で遊ぶっていうより、誰かが何かしているのを見る方が好きだったんですか?
なかがき : 兄と遊ぶ時はそうでしたね。自分の友達と遊ぶ時は、鬼ごっことか。あ、近くに古本屋ができて、友達と一緒に立ち読みしに行ったりしていましたね。
c : 昔の漫画を読んでいたんですか?
なかがき : 全くレトロなやつじゃなくて。当時発行されていた漫画もたくさんあったんです。あの時は、「漫画がタダで読めるところがある!走れ〜」ってくらい嬉しかったです。笑
c : 漫画が好きだったんですね。
なかがき : はい!今でも大好きです。
c : 一番印象的だった漫画ってなんですか?
なかがき : 一番強烈だなって思ったのが、【魔法陣グルグル】です。
c : あ、知ってます!アニメにもなってましたよね
なかがき : 知ってますか!保育園の時にアニメの最終回が終わってしまって。「なんで終わるんだ~」って泣いた覚えがあります。
c : そんなに大好きだったんですね!
なかがき : はい。すごい号泣してたら、母が「そんなに人気だったらまた始まるんじゃない」って言ってくれて、泣き止んだんですよね。
c : お母さん、、、優しい。。。
なかがき : ただ、また放送されたのは10年以上たってからでしたけど。笑
c : 何度かやってたんですね。
なかがき : 魔法陣グルグルは3回もアニメ化されたんですよ!
c : そうなんですね!知らなかったです。魔法陣、描いてましたよ。
なかがき : お!描いてました!!??私も描いてました!!
c : なんであんなに心を掴むんでしょうね。
なかがき : やはり可愛いからじゃないでしょうか!!!!!
c : 笑
なかがき : あとは、身近なもので魔法が使えるっていうのが女児の心を掴むんじゃないですかね〜。あれは少年漫画なんですけどね。
c : え、少年漫画!?知らなかった。
なかがき : そうなんですよ!ガンガンでやってたんです!
c : そうだったんだ〜!今でもグルグルは観ますか?
なかがき : 全巻持ってます。私のバイブルだと思っています!!
c : ふふふ。笑 他には何か観てました?
なかがき : 兄の影響を受けてたんで、少年漫画が好きだったんです。けど周りはセーラームーンとかレイアースが好きで。保育園でもセーラームーンごっことかしてたから、私も混ぜてもらいたくて。それで観てましたね。
c : セーラームーンは、観てない人はいないくらい人気でしたよね。
なかがき : ですね~。ちなみに私は「亜美ちゃん」になりたかったです!
c : あ!今の髪型、亜美ちゃんっぽいですね!
なかがき : ほんとですか!やったーーー!!!!笑
c : 笑
なかがき : なんか知的な女の子って素敵だって思ったんですよね。
c : 分かります!いいですよね~。
なかがき : ただ、途中から諸事情によりセーラームーンを観せてもらえなくなったんです。
c : 諸事情?
なかがき : はい。実はセーラームーンに登場する悪役が怖いぞってなって、観られなくなっちゃったんですよね。
c : あ!確かに。なんかものすごい特殊メイクの悪役が多かった気がします。
なかがき : なので保育園でもセーラームーンごっこができなくなっちゃったんですよね。
c : なんか切ないですね。。。
なかがき : そういう時に現れたのがさくらちゃんでした。
c : 【カードキャプターさくら】ですね!NHKでやってたような・・・確か、なかよしでしたね?
なかがき : そうです!ちなみにセーラームーンもなかよしです!
c : あ、そうでしたっけ?妹がなかよし読んでましたよ!なので私もさくらちゃん読んでました!
なかがき : さくらちゃん可愛いですよね!セーラームーンを観られなくなった私にとって救世主だったんです。ただ、さくらちゃん可愛いな〜と思いながら、グルグルの方へと進んでいきました。笑 そこから少年漫画が好きになったんですよね。
c : 私は姉妹だったので少年漫画は読んだことないんですよね。
なかがき : あー素敵!!私もリボンとかちゃおとかを読んでる女の子に憧れていたんですよ!
c : フフフ笑 ただ、成長してから「これは読んだ方がいい」って薦められる漫画は少年漫画で。で、結構遅いんですけど、やっとワンピースを読み始めました。
なかがき : あ!仲間です!!!
c : 途中から読み始めた派の人ですか?
なかがき : 私もワンピースはずっと読んでなかったんです。けど、友達のススメでチラチラ読むようになって。面白いってなりました。尾田先生の知識深いな!!って。
c : そう。尾田先生はすごいなって。30にしてやっと知りました。
なかがき : そうですよね。今はちょっと読むのを止めてるんですけど。
c : ちなみに今どのへんですか?
なかがき : 空島が終わったところ。で、ゴーイングメリー号が壊れそうってところです。
c : うわーーー!!いいところですね!
なかがき : はい、なのでまだエースはご存命です。笑
c : ご存命ですか!!笑 エースが死んだっていうのは読んでない人もみんな知ってましたよね!
なかがき : そうそう。ニュースになりましたよね~。読みながら「この人はいつか死んじゃうんだ」って思いながら読んでいます。笑
c : 私もそうでした!ただ分かっていても、その時がきたらすごい衝撃的でしたよ!!
なかがき : ドキドキしながら読みますね。笑 漫画の話ばかりで、、、オタクですみません。笑
c : いやいや!面白いですよ!私はオタクの人たちってすごいなって思っていて。好きなことに対する熱量というか、、、知的好奇心がすごいというか、、、なんか輝いて見えません?
なかがき : あはは!!そうですね。よくオタクとマニアの違いってなんだろうなって思うんですけど。
c : 考えたことなかったです。。。
なかがき : マニアは広く深くって感じですけど、オタクは浅くてもオタクになれるんですよ。たぶん。
c : ほう!
なかがき : (オタクは)精神と好きなもののシンクロの仕方がえげつないんだと思うんですよ。
c : オタクは「好き」という気持ちがあればなれると?
なかがき : だと、私は思っています。
c : 興味深い見解ですね。
なかがき : ただ、言葉ってその時々によって意味が変化していくから。今のオタクはそんな印象を持っています。
c : じゃあ私もオタクならなれるかもしれないです!
なかがき : オタクは「好き」で始められるから、今日知ったことでもオタクになれるというか。新規参入しやすいんだと思います!
c : では、私はもう少し漫画を楽しもうと思います!笑
なかがき : いいですね〜。
c : 漫画に対して、久しぶりにこんな楽しみを見つけたなと思っていて。
なかがき : いやぁ〜いいですよね!!
c : 気軽さというか、とっかかりやすさが良いなと。
なかがき : 最近の私にとって漫画は唯一の娯楽に近いです。笑 よっぽど娯楽が足りないのか、数ページ読んで「はぁ〜おもしろい!はぁ〜おもしろい!」って言いながら読んでるので家族にうるさがられています。笑
c : そんなにですか!?笑 両親も漫画を読まれるんですか?
なかがき : 私が結構勧めています!面白がってくれる時もあれば、いまいちと言われるときも・・・マイナス評価がかえってきたときは、分かってないなって思います。笑
c : 漫画に対する愛があふれていますね!笑 いやぁ、こんなにも漫画トークで盛り上がれると思いませんでした!!
なかがき : 笑
c : 盛り上がりすぎたので、一旦漫画から離れましょう。 小学生の頃から漫画が好きだったということなんですけど、逆に苦手なことってありました?
なかがき : 苦手だったことは、今もそうですけど、人間関係を築くのが苦手でした。あとは勉強が苦手でしたね、
c : 勉強というと、学校で習うような読み書きそろばんのような?
なかがき : そうですね~、、、全般が苦手というか、、、そういえば、1つ印象に残っているエピソードがあるんです。
c : ぜひ 聞かせてください!
なかがき : 小学校1年だったと思うんですけど、算数の時間にですね。担任の先生から「みんなもう時計は読めるから飛ばしていいよね!」って言われて。そのまま時計の授業はとばされてしまったんですよ。
c : え??時計でつまずく人はけっこう多いイメージありますけど・・・
なかがき : そうなんですかね??それで、私は時計が読めなくて。算数のドリルも解けなくて。泣きながら「どうすればいいんだ」って親に訴えた記憶があるんです。あ、ちなみにもう時計は読めますよ!笑
c : 笑!授業をしないっていうのはちょっとどうかなって思いますけど。
なかがき : いまでもなんだかモヤモヤしているエピソードです。
c : ふむ。ちなみに、私の通っていた小学校は「算数セット」っていう箱があって、おもちゃの時計とかおはじきとか積み木が入っていて。算数はそれを使いながら進めていた記憶があります。
なかがき : え!!すごい!!めっちゃ進んでますね!1歳違うとこうも違うんですかね。
c : 地元が大分なので、もしかしたら地域性なのかもしれないですね!
なかがき : 私ももってたのかな?私が覚えていないだけなのかも・・・嫌なことは記憶の中に封じ込めてしまうたちなので。笑
c : 閉じ込めたままにしておきましょう。笑
なかがき : ただ、小学生の頃に勉強でつまづいた記憶はなくて。中学からはガクッと。色々ありましたね、
c : 算数が数学になったりして、難しくなりますよね~。
なかがき : そうなんですよね。中学から塾に通い始めて。いい先生に恵まれたこともあって、そこから数学がわかるようになったんですよね。
c : 同じこと教えてもらっているはずなのに、教えてくれる先生によって理解度が全然違うっていうことありますよね。
なかがき : そう!分かります!なので、塾はありがたかったです。
c : あとは人間関係が苦手だったということですが。
なかがき : そうですね。例えば、小学生の頃って、グループが出来始めるじゃないですか。
c : ありますね。女子は特にその傾向が強い印象があります。
なかがき : 学年が上がるにつれて、どんどんグループがはっきりしてきて、勢力図みたいなのが出来てきて、それがすごく嫌だったんですよね。
c : 大人の階段をのぼっている最中ですから。その時期特有の人間関係がありますよね。
なかがき : そうですね。たとえば「私と帰るなら〇〇ちゃんとは帰らないで!」とか言われて。今思えば、「帰る帰らないって、、、」って思いますけど、当時はそれがその先の学校生活をすごく左右する大事なことになってしまっていて。それがすごく嫌だったなって記憶があります。
c : なるほど。
なかがき : 今なら「くだらない」と思うことかもしれないけど、「帰らないで」って言ってきた子にとってはすごく繊細な問題だったんだろうなって。くだらないって切り捨ててしまうことはないなと思うんですよね。まぁ今だから思えるんですけど。当時はくだらないって思う時もありました。
c : そうですよね。学校の中っていう1つの社会の中で生きてるわけで。嫌だなって思っていたことに対して意見できる子とできない子が出てくるのも当たり前ですよね。
なかがき : その子たちにとっては、学校という場所が大事なカテゴリーだったんですよね。
c : うんうん。強い表現をすると、半ば強制的に学校の中で長時間過ごすわけですし。
なかがき : 私はそういうことに理解がなかったから女子のグループ問題が辛かったですね。
c : うまく立ち振る舞うスキルが必要になってきますよね。
なかがき : そうですね。だんだん「私は合わせられない人なんだな。嫌だな」と思うようになりました。
c : そういう葛藤があったということでしたが、陶芸教室やピアノ教室に通っていたということなんですけど。
なかがき : 母がピアノ好きだったんですよ。その影響で兄が習っていて。その流れで私も習い始めたんです。けど、すごく苦手でした。笑
c : ピアノの何が苦手だったんですか?
なかがき : 練習が苦手な人だったので、とにかく練習したくなかったんです。よく間違えるし。。。
c : 楽器演奏って難しいですよね。
なかがき : そうですね。ピアノに関しては、一瞬のミスが全てをダメにするっていう緊張感もいやでしたし、音符もなかなか読めなかったので適性がないと思っていた部分もあって。苦手だなって思っていましたね。弾けるようになったら楽しいんですけどね。
c : どれくらい習っていたんですか?
なかがき : 保育園から中学2年くらいまでです。
c : え!結構長く続けてたんですね!
なかがき : その割には、基本のバイエルさえ卒業出来なかったんですよ。
c : それでも苦手意識がある中で続けていたってすごいことですよ!
なかがき : 惰性だったと思います。笑
c : 惰性でも9年続けたってすごい!私なら早々にやめてますね。笑
なかがき : 多分私は自我がなかったんだと思います。
c : 自我?
なかがき : 苦手とか嫌いっていうものは芽生え出したのは、結構最近のことなので。
c : え!そんなことあります!?逆に羨ましい!!
なかがき : これはやりたくないっていうことはあったんですけど、やりたくない理由が苦手だからってわかったのが最近というか・・・自我の芽生えが遅かったんですよ。
c : 苦手って思わないって心のシャッターを降ろさないってことで。私はすぐに降ろしちゃう派なので、いいな〜と思います。
なかがき : 良し悪しありますね。笑 私は苦手って早くわかった方が効率よく物事を勧められる気がして、、、自我をしっかり持っているって素晴らしいことだと思います。
c : それも一理ありますね。そして、ピアノを習いながら陶芸教室にも通ってたんですね。
なかがき : はい。陶芸教室は小5から中学に入るくらいまで習っていました。
c : 何かきっかけがあったんですか?
なかがき : 母が陶芸体験の無料チケットを持っていて。母に誘われて行ったんです。
c : どんな体験だったんですか?
なかがき : 3月の雛人形を作ろうっていうものでした。そこで初めて粘土を触りました。
c : 陶芸との出会いというわけですね。
なかがき : はい。もともと図工は好きだったんです。ただ、学校で使う油粘土と全然感触が違っていて、焼いたらかっこ良くもなるし。「これはおもしろい!」ってなりました。
c : 衝撃的な出会いだったわけですね。
なかがき : 「これが好き!」っていう強い自我を認識したのはこの時が初めてでした。その時の体験が私の中に根強く残っているから、いろんな素材がある中で、今でもずっと陶芸にこだわっているんだと思います。
c : 人生においての分岐点だったわけですね。
なかがき : そうですね。誰かに評価されたとかじゃなくて、自分の中で純粋に「これは最高に面白いぞ」ってなったのをはっきりと覚えていますね。
c : 素敵な出会いですね。となると最初の作品は雛人形だったんですね。
なかがき : そうなんです。その雛人形はとっても簡単なもので。丸い頭を作って、板状に伸ばした粘土を頭にくるっと巻いてお着物を作るだけだったんです。ただ「これはもっといろんなことができるぞ!」って興奮しましたね。
c : 興奮していたことはすごく伝わってきます。笑 習い事に関しては、結構お母さんの影響を受けていますね。
なかがき : 母はとにかくいろんな機会を与えようとしてくれていたんだろう思います。もちろん父も。私が図工が好きっていうことも把握していて、陶芸教室に誘ってくれたんだと思います。
c : そういうきっかけがあったって素敵ですね。
なかがき : はい! まぁ母は音楽をおすすめしたかったんだと思いますけど!笑
c : ふふふ。
なかがき : 今でも特殊な道に進んでいるなって自覚はあるんです。けど、陶芸っていうのは譲れないポイントの1つなんだと思います。
c : 素敵ですね!そんな陶芸も、中学に入学する時に一旦遠ざかるんですね。
なかがき : そうですね。塾に通い始めるタイミングで陶芸教室を辞めました。
c : 中学に入学してからは何かされていたんですか?
なかがき : 美術部に入学しました。単純に図画工作が好きだったので。
c : 美術部というと絵を描くっていうイメージなんですけど。
なかがき : そうですね。描いてましたよ~!
c : どんな絵を描いてたんですか?
なかがき : やっぱりアニメの絵とか漫画の絵とか描いてました。というのも中学の美術部が漫研に近いところがあったので。
c : なかがきさんの趣味にぴったりじゃないですか!
なかがき : ただ途中から先生が変わって。そこから水彩画を描かせてくれるようになったんですよね。
c : へー!
なかがき : その時に憧れてたイーゼルを使って絵を描いて。美術部っぽいぞ!ってテンション上がったことがありました。
c : いいですね。私もやってみたい!笑
なかがき : ふふふ。そういえば1度コンクールに絵を出展したことがあって。
c : はいはい。
なかがき : さらっと描いてたら先生がめっちゃ手直ししてくるんですよ。「お前の絵はぼやぼやしてるから賞とか取れんぞ」って言われて。そしたら手直し後の絵がめちゃめちゃよくなったんですよね。
c : さすが美術部顧問!!!
なかがき : その時にすごく感動して。感覚のまま描くのも素敵なんですけど、技術があって描く絵も素敵だなと思いました。
c : 中学生といえば、なかなかそう思えないお年頃だと思いますけど。
なかがき : そうですね。そこで自我があったら「なんてひどい」って思うんだと思うんですけど。笑
c : やはり自我なんですね。笑
なかがき : はい。笑 私はただただ「すげー」って思いました。陰影できてるーって。笑
c : なかがきさんの自我のなさっていうのは吸収力に繋がってますよね。
なかがき : 確かに、自分の特性が活きた場面でしたね、おかげで入賞しました。
c : えーーーーー!!すごい!!笑
なかがき : 先生のおかげなんですけどね。
c : その絵ってまだ取っているんですか?
なかがき : いや!申し訳ないのですが、捨てました!笑
c : 思い入れなし!笑
なかがき : 部屋には容量がありますからね。笑
c : 他にはどんなことをされていましたか?
なかがき : 他には工芸も好きな先生が、革細工とか陶芸もやらせてくれたんです。で、陶芸に関しては、小学校の時に習ったこともあったから「私、いい感じにできているぞ」って思うこともありました。
c : 中学校に窯があったんですか?
なかがき : そうなんですよ!
c : そこ公立ですか?
なかがき : 公立ですよ。珍しいですよね。そのおかげで授業の時にも陶芸の時間があったんです。
c : 楽しそう!!!!
なかがき : 楽しかったですよ。と言っても、メインは絵画の方だったので。基本的には絵を描いていたんでけど。。。もっと話してしまうと、途中でサボります。笑
c : なかがきさんもさぼったりしてたんですね!笑
なかがき : サボって帰ってアニメ観てましたね。
c : それは反抗期的なものから?
なかがき : 反抗期があったと自認はしていなんですけど。親に聞いてみないとわからないですね。
c : じゃあ両親とは比較的仲良く過ごされていたわけですね。
なかがき : だったと思います。波風を立てるのがすごく嫌だったから。
c : 大人。笑
なかがき : どうですかね。やっぱ自我がなかったんですかね!笑
c : 自我のなさというより、好きなことへの集中力がすごい気がしますよ!そんな中学時代をすぎて高校へ進学されたと思うんですけど。高校はご自身で選んで決めましたか?
なかがき : はい。とにかく家から近いところにって思っていました。
c : その理由、わかります!
なかがき : 1つ、結構いろんな人にいうエピソードなんですけど、普通科を受験して受かって進学したんです。でも、なんでデザイン科を受けなかったんだろうって入学後に後悔して。
c : デザイン科のある高校があったんですね。
なかがき : はい。実は進学した高校にあったんです。
c : それは後悔もしてしまう環境というか・・・
なかがき : そうなんです。服飾デザイン科と普通科があったんです。お洋服に興味があったというより、デザインみたいな仕事をしたかったから。なんで普通科に入っちゃったんだろうって。
c : 受験の時は普通科を受けることに違和感はなかったんですよね。
なかがき : はい。なんとなく世間というものが自分の中にあって、一般的な将来を想像したら、普通科なのかなって思ってしまって。
c : 中学生にもなるとなんとなく世間を認識し始めますよね。でも、高校の美術部には入部されたんじゃないんですか?
なかがき : それがですね・・・また自我がないお話なんですけど。
c : え!?笑
【後編へ続く】
\\ 後編は9/5(土)21:00頃更新予定です //
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